ボリショイサーカス@横浜文化体育館
ボリショイサーカスはウィキペディアの世界三大一覧に世界三大サーカスの一つとして日本の木下サーカスと共に紹介されてますが(もう一つはアメリカのリングリングサーカスだって)それがどういう根拠なのかは不明です。
ま、とにかく昔から名前は知ってるけど見たことはなかった有名なサーカス興行の招待券を頂いたので結構楽しみにして行きました。
私としては今時のサーカスというイベントについてさほど大盛況なイメージはなかったのですが、夏休みということもあってか会場は満員でした。
会場内は一切写真・ビデオ撮影禁止で、開演前のなんでもない時間帯であっても場内の様子を撮ろうとすると即注意されたので残念ながら公演についての画像はありません。
出し物はサーカスと聞いて思い浮かべる空中ブランコや動物達の芸など。
体操系のお兄さんにはややキレがなかったような気もしますが、それでもやはり生で見る技の数々には感銘を受けます。
思いがけず楽しめたのが出し物のバックで流れる音楽で、ハウス、テクノ系がよく使われていたのですが、なんか聞き覚えのあるフレーズがちょこちょこ出てくるんですよ。
おそらく既存の楽曲ではなく自家製だと思うのでサンプリングでもしているのか適当にパクってきてるのか単に私の思い込みなのか。
記憶にあるのはOpasIIIとかOrbital。その他Yesのロンリーハートからオーケストラヒット部分を抜いてるような気がしたんですが、オケヒットについてはまぁそこだけ聞いたらどれも似たようなもんですからなんとも言えませんな。
話は前後しますが駅から会場に向かう途中に動物愛護団体らしき人たちが抗議ディスプレイをしていました。
この時点では特に演説するでもなくただパネルを置いているだけでしたが後で演説でもしたんでしょうか。
確かに動物を連れてきて芸を仕込むのが良いことだとは思いませんが、この主張は、これはこれでちょっと違うんじゃないですかね?
そりゃ世界規模でみれば暴力と恐怖で動物を無理やり見世物にしてる例もあるでしょうが、ボリショイサーカスなんかでやるレベルの芸は動物自身が納得してないとやれないはず。
暴力による恐怖ではむしろ動物は萎縮して動けなくなるので芸なんてとても出来ないと思います。
彼等が訴えるべき場所はここより他にいくらでもあるんじゃないでしょうか。
あのパネルにある象の写真は”サーカス 動物愛護”などのキーワードで検索するとよく出てきますが、この人達は自分の足で虐待の現場に行き、当事者(サーカス関係者など)からも話を聞き、自分の目で見て状況を確認した上でこんなパネルを作り、自分の考えたことを自分の言葉で世間に発信しているのか?
「罪のない動物達がこんなことされてこんな扱いを受けてますっ!」ってひたすら動物達の惨状を語ったりグロ画像を見せて「これを見ろ!これでもまだ肉を食うのか」とかやってる手法は彼らの言うところの暴力と恐怖で追い詰めるのと何ら変わらないじゃないの。
この人達は「動物かわいそうだねー、ひどいことしちゃダメだよねー、肉食うな!」って一方的に刷り込むんじゃなくて、未来を背負って立つ子供達が動物虐待なんて想像すらしない健全な精神を育むための健全な社会貢献とかしてんの?
あ、してたらゴメンなさい。