Squier CYCLONE
去年の話ですが、友人からスクワイヤーのサイクロンをもらいました。
「タダでいいですよもちろん!」ということでしたが、なんとなくタダでは申し訳ないのでちょっと気になってたカレー屋でカレーをおごって引き取りました。
弦を外してますが受け取った時の状態。
MEXスクワイヤーで結構ずっしりしててネックも太めな感じ。
ミディアムスケールはあまり好きではないし、なによりムスタングタイプはデザインが好きじゃないんですよね。このギターに関してはメタリックブルーってのも自分じゃ絶対選ばない色だし。でも貧乏性というか、なんかもったいなくてついもらっちゃいました。
ネックが太めなせいか生音は意外とバリッとして良い感じ。
どうしようかなーとネットでサイクロンについて調べているとサイクロンIIってのがあるじゃないですか。
シングルコイル3基でこれは結構カッコいいんじゃないの?と思ったのでその方向で改造することにしました。
ピックガードはもちろん新造。
個人的にムスタングなどのデザインで気に入らないのが、コントロール部がメタルプレートでセパレートになってる所。ムスタング系でもデュオソニックはワンピースで、それだけなのに随分印象が良くなります(個人的に)。
このサイクロンは元々前オーナーがハードオフかどこかで買ったらしいんですが、その時点で既にボディ下部の塗装が剥がれ、下地まで削れていたそうで、適当な青系塗料で雑に補修されていたのでそれも剥がしました。
コントロールはネック&ブリッジP.U共用ボリュームとセンターP.U専用ボリュームの2Vでトーンコントロール無し。座繰りがタイトな事もあり、好みの位置にポットを配置する為にスペースが必要だったのでアウトプットは船形プレートでピックガード外に新設しました。
ネックorブリッジのP.U選択はホーン側にあるトグルスイッチで行います。このスイッチも個人的定番、日本開閉器工業製ラージブッシングM-2020L/Bにしています。
2つのポットに挟まれたミニトグルスイッチはセンターP.UのON/OFF。
まぁとにかくストラトのレバースイッチを使わずに3つのピックアップを全て組み合わせられるようにしたい訳です。
ネック&ブリッジP.U共用のポットは300kΩですが少々元気過ぎる気もして、シングルコイルには250kΩでいいかなって感じ。
ピックアップは3つともバッカスの安ストラトに載っていたものです。
いつもの改造ならピックアップ選びはお楽しみポイントですが、今回はあまりコストをかけたくなかったのと、「実はピックアップ交換の効果はコストに見合わないのでは?」という最近の私の考え方によって敢えて安ギターに載ってる安ピックアップを試してみた次第です。
実はネック側とブリッジ側を間違えたっぽいんですよね。
バッカス安ストラトは改造前提で購入したので、パーツの配置とか細かいことを全然気にせず外したまま放置しており、安い事もあってピックアップには全く期待してなかったんですが、今回改めて見たらちゃんとセンターは逆巻になってて3つそれぞれに番号が振ってありました。
センターは分かるものの、ネックorブリッジはどうだか記憶がなく、抵抗値を測ってみたら同じような値だったので気にせず適当に配置しましたが、いざ音を出すとネック側の音量がやたらとデカいので実はこっちがブリッジだった可能性大です。
まぁそのうち直しますが、音はなかなか侮れない良い音してます。
アーミングできるギターを持っていないのでトレモロマシーンにしようとゴトーのちょっと良いトレモロに交換したんですがペグを交換しようとビスを締めていたらヘッドにヒビが走り、結構危ない状態になってしまったので残念ながらアーミングプレイは諦めます。
当初クルーソンタイプのボタンが白いペグを付けたんですが元のペグに戻しました。
ビスの跡が沢山あるのは前オーナーがマグナムロックをつけていたのを外したから。
ビスを締めてヒビ割れってのは、下穴が小さかったとかの理由があったかもしれませんが、このサイクロンはギターそのものの造りが極めて雑でした。
ネックのジョイントも、ボディに穴を開けてない状態でネックをネックポケットにはめてそのままネジ留めしたようで 、ビスがネックに届く前にボディに効いちゃってましたし、座繰り部分もせっかく導電塗料が塗ってあるのに塗り方が雑でピックガード側もシールドされておらず、電気的に密閉されてないのでこれならいっそノーシールドの方が良さそうでした。
なんだかんだ言いながらもいじってると段々カッコよく見えてきましたが、正直なところあまり出番のなさそうなギターではあります。
小さい割に重いし、小さく見えてミディアムスケールなのにストラトが入るソフトケースに入らないってのもどうなのよ?などと言いつつ、ちょっと思うところあってそのうちまた手を入れるつもりです。