久里浜発電(現行)。

2014年9月、So-Netブログより移行。

Kraftwerk "Radio-activity"

 

放射能

 Amazonへのリンク先で出てくるのは19991年再発日本版のようですが現在新品で買えるのは多分ジャケットが変わった2009年リマスター盤。

しかしなんであんなに高いのか?

 

このアルバムをこの時期に聴くというのも結構今更な感じではありますが、私的にはこのアルバムがクラフトワーク作品の中で一番リピート率が低いのでたまに思い出したときにちゃんと聴いておこうかなと。

 

なんといっても邦題は『放射能』だし、09リマスターが出た時にはあまり考えなくても良かったであろうタイトルももし今後新たなリマスター盤などが出るときには"ラジオアクティビティ"とか、カタカナ表記だけになるのかもしれません。

クリムゾンのあの曲が21世紀のスキッツォイド・マンなんて中途半端な邦題に変えられたり、近代日本の言葉狩り社会では思わぬところで実にくだらない回避策をとらざるを得ない場合もありますからね。

 

話は戻ってクラフトワークの”放射能”。

タイトル曲のM2"Radioactivity"はオリジナルで聴くか後に発表される"THE MIX"以降のバージョンで聴くかでかなり意味が変わってくるのですが、その辺はこのご時世、いくらでも詳細が調べられるので他所に任せるとして、今オリジナルを聴くと実にほのぼのとした印象。

 

"THE MIX"以降歌詞に加えられたチェルノブイリ原発事故2件+ヒロシマが今後はフクシマになるのか。

偶然とはいえ、ヒロシマフクシマになると原発事故で統一されちゃいますな。

 

久しぶりに聴くと意外にもこのアルバムはかなりポップな作りでちょっとビックリ。

もうちょっと無機質でスカスカな印象があったのですが、"アウトバーン"とかよりよっぽど世間受けしそうじゃないの。

後の評価が高速道路とか欧州特急とか人機械とかより一歩引いた感じなのはコンセプトがちょっと緩めだったからかしら?