久里浜発電(現行)。

2014年9月、So-Netブログより移行。

香川・高松その2

さて二日目はうどんバスに乗ってのうどんツアー。

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事前に予約を入れておき、所定の時間に乗り場で待っていると……

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こんなバスがやって来ます。

www.kotosan.co.jp

本職ではないと思いますがガイドさんも乗っていて、車中で行き先のうどん店やちょっとした観光情報などを説明してくれます。

この日は土曜日で、参加していたのは我々2名を含む8名くらい。

最初は山下うどん。

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店先にいた見た目のヨレ具合からして多分野良の猫ちゃん。

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田舎でよく見かける、敷地内に納屋なんかがあるような古い民家といった雰囲気。

実際店に一歩入ると古い田舎の納屋の匂いがしました。

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そうそう、ここに着く直前の車内でガイドさんが「山下うどんではそばも出していて、うどんと同じ釜で茹でていますのでそばアレルギーの方は注意してください」と言っていました。

注意してと言われても、店に着こうかというタイミングで初めて知らされるようでは、わざわざ行ったうどん屋でうどんを食べないという事しかできません。

食物アレルギーについては命に関わる重要な情報なので、琴讃バスはこのようなツアーを企画運営するにあたって予約サイトなどでの情報提示をしっかりしておくべきでしょう。

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立派な釜で茹でています。

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窓際の席でなんでもない田舎の風景を見ながらいただきます。

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エビのかき揚げと一緒に。

うどんの量は小。でもこれで十分です。

ガイドさんいわく、ここでは温かいうどんを食べたい場合でも冷たい麺を注文し、温かいダシをかけるのが麺のコシを楽しめてオススメとのこと。

オススメなのでそのようにしてみましたが、正直温かいうどんは麺も温かい方が美味しいと思います。

熱くも冷たくもないヌルい麺類というのはまぁ、コシ以前に食べ物としてパッとしませんわ個人的には。

かき揚げは美味しかったです。

 

さて食後は丸亀城へ。

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この日はたまたま、丸亀じゃんごという芸人さんの案内で天守閣まで行けるという月に一度の企画の日でした。

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こちらがその丸亀じゃんごのお二人、北村さんと安場さん。

『二代目・丸亀市専属住みます芸人』というのが正しい肩書きのようです。

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扇状のカーブが美しい石垣などいくつかの見物ポイントを解説してもらいつつ天守閣へ。

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丸亀城は江戸時代から今日に至るまで現存する12城の一つで天守閣は日本一小さいんですって。

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高齢者や障碍者に優しくない急階段ですが、建物の性質上改築したり設備を付け足したり出来ませんしね。

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この柱や梁も昔からのままなのかと思うと感慨深いですね。

ところが残念なことに柱には思いっきり深く刻まれた落書きが多数ありました。

数十年前からずっとそういう落書き被害に遭い続けているんだと思いますが、ほんとに理解不能です。

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丸亀城から讃岐富士こと飯野山を望む。

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この日はお天気最高でした。

 

さて再びバスに乗り込み、次の店は釜揚げうどんの有名店、長田in香の香へ。

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釜揚げうどん小ときつね寿司、いわゆるいなり寿司。

たこめしというのが名物らしいのですが、残念ながら数量限定で既に完売。

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奥の徳利には熱々のダシが入っています。編み込んだ持ち手は太い電線でした。

この徳利が大きくて重いのにとにかく熱くてすごく扱いづらいんですよ。

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見た目は良いけど普通のポットとかにしてくれた方が有難いっすね。まぁ、普段通える店じゃないからもういいけど。

最初の山下うどん店よりも熱々なのでこちらの方が美味しく食べられました。

 

食後は善通寺へ。

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弘法大師生誕の地として有名なんですってね。

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青空に映える立派な五重の塔。

なぜかウサギが数匹いて観光客に人気でした。近所の人が飼っているウサギ達を遊ばせてたようです。

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喉が渇いたのでご当地ドリンクを購入。

お遍路さんの装束にも書かれている"同行二人"という言葉。

ずっと「どうこうふたり」と読んでいて、3人から成るグループを代表する人が「私の他にあと二人いますよ」と表示しているのだと思っていましたが、正しくは「どうぎょうににん」と読むんですね。

巡礼中、弘法大師様がいつもいてくださるという意味だそうで、決して居酒屋などで先に店に入り「あ、あと二人来まーす!」とかいうような状況ではありません。

 

そんなこんなで陽も傾きかけた頃にうどんバスツアーは終了し、バスの終点JR高松駅からほど近い高松城跡玉藻公園へ。 

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お堀とその先に瀬戸内海。

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JR高松駅より更に最寄りの琴電高松築港駅。ホームからお堀を眺めるのも良さそうですな。

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公園内にある披雲閣も見学。

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この日は生花の展示会をやっていました。

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裏庭?から見るとまた趣があって素敵。

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玉藻公園から徒歩にてサンポート高松へ。サンポート高松という建物や施設があるわけではなく、この辺りの再開発地区をサンポート高松というらしいっす。

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そびえ立つ謎のオブジェ。

そういえばこういうものを紹介するとき安易に"謎の"とか書きますが、大抵は説明などがあるし、別に謎でもなんでもないですよね。わざわざ読んだり探したりしないで失礼な話です。どうもすみません。

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そのまま歩いて行くと護衛艦くらまが停船中。

昼間になにかイベントがあったのでしょうか。くらまはもう退役するそうですね。

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お天気が良かったので夕暮れの空がまた綺麗でした。

瀬戸内海素敵です。

 

さて海辺から歩いて夕食に欽山製麺所へ。

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うどんばっかり食べて来ましたがここではラーメン。

メニューに「実は店主がいちばん好きならぁめん」と書いてあったので魚鶏そばと

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真っ黒マー油の黒鶏そば。

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こだわり自家製麺と共にスープも美味しく、ずっとあっさりしたぶっかけや釜揚げのうどんを食べていた(骨付鳥は別として)2日間の締めで食べたラーメンはキャラクター的にもハッキリしてて「やっぱりラーメンの方がいいなー」なんて一言がこぼれる一幕もあり。

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店を出て商店街を散策してホテルに帰ります。

もうクリスマスですなー。

 

最終日。

朝からうどんバカ一代へ。早めに行ったつもりでしたが既に行列。

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色紙の数もすごいですね。

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名物釜バターうどんとおあげ。

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釜揚げしたうどんにたっぷりの黒胡椒とバターが載っており、それに卵を落として混ぜ混ぜ。醤油などはお好みで適量を。

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うむ、確かにカルボナーラな感じでうまいっす。

でも麺は別として茹でたて熱々うどんに黒胡椒とバター、そして卵を落とせば家でも結構いい線いけるような気もします。

アイディア一発勝負ですな。

 こちらのお店は麺が美味しかったので普通のうどんでも十分美味しいでしょう。

普通のを食べてるお客さんも多かったですしね。

 

さて、ホテル近くの商店街を歩いていて気になっていた女道場という名前のうどん屋。

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そこらのチェーン店的店構えに不思議なネーミング。

イロモノ的なイメージでしたが調べて見ると結構評判が良いようです。

従業員が皆瀬戸内寂聴氏のような過去を胸に秘め、共同生活しながら黙々と働いているような状況を想像してしまいましたが、どうやら麺打ちを含めて従業員が全員女性だからというのが名前の由来のようです。

 

この日は朝から雨模様で、屋外での観光などは前日までに終えていたので高松市美術館へ。

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ダリ版画展というのをやっていました。

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 結構な展示数で興味深かったです。

 

そして最後に初日に行った店、竹清を再訪。

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卵天と竹輪天、相変わらず美味しかったです。

 

スタバでちょっと休憩して荷物を預けていたホテルに戻り、空港へ向かいます。

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空港には羽田から各所へ向かうのに利用するであろう京急の切符自販機が設置してありました。

ここで切符を買っておけば便利ですね。

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まったく京急の走っていない地方でこういうのを見るのはやや不思議な気もしますな。

 高松空港は濃霧で飛行機が1時間程度遅れましたがそれ以外は問題なく無事帰れました。同じ東京行きでもフライトがキャンセルになった便があったので我々はラッキーでした。

 

今回のようにひたすら一種類のものを食べるというのは過去経験してなかったような気がしますが、あっさりしたうどんだから出来た企画とも言えますね。

骨付鳥なんかは三食二日間食べ続けられませんからね。