上海。
"なぜか上海"という井上陽水の曲がありますがそれはさておき上海へ行ってきました。
久々に旅行会社のパッケージツアーです。
近年上海といえばこの景色。
暗くなるとこんな感じ↓
今や上海といえばこちらの高層建築群ですが、この写真を撮っているのは外灘とよばれる租界時代の建築物がある側。
こちらも絶賛ライトアップ中。
高速道路のジャンクションとかそういうところもビカビカと電飾が施されている場合が結構あってエコとか節約とかは微塵も感じられないあたりがさすがです。
とはいえ、ケチ臭いこと言ってちゃ客なんか来ないし儲からないですからね。
資源をバンバン使って光り輝く街並は壮観で一見の価値ありです。
Wikipediaの上海租界の項に毎週投身自殺者が出るとか書いてあるけどほんとかしら?
まさに経済発展の光と影。
さて今回は無錫、蘇州、そして上海市内の観光というパッケージ。
まずは太湖という琵琶湖の3.5倍もある大きな湖で小さな遊覧船に乗って20分ほど遊覧したら名物の淡水真珠を買ってほしいアルヨという感じ。
↑この写真の右奥に見えるのは豪快に吹き上がる噴水。
↑これは食用ではなくてここで養殖している真珠の説明に使われた貝。
格安パッケージツアーなので行く先々でこういう店に寄るというか、旅行会社とタイアップしている店をまわるついでに観光することになる訳です。
日本で買うよりは確かに安いようですが、いくら安かろうが真珠に興味はないし真珠配合のクリームも必要ないので完全スルー。
結構しつこく真珠のネックレスとか勧められていらない旨伝えると「お客さん旅行来て何も買わないアル楽しくないアルヨ!」とか言われましたがいらないものはいらないアルヨ。
お昼には無錫名物スペアリブなど。
なぜスペアリブが無錫名物なのかは特に説明がありませんでしたが排骨と漢字で書けば台北などでもおなじみの料理だしなんとなく納得。
その他の料理諸々。
過去数回パッケージツアーに参加していながら今回の旅で初めて気付いたのですが、こういうツアーで買い物の後に行くレストランって売店が物を売るついでに併設してるんでしょうね。
レストランが本業じゃないから料理人も適当という訳ではないと思いますが正直味の方は今ひとつ。
↓移動中の車窓から。
この形を見たら原発だと思いがちですが、少なくともこの構造物自体は冷却塔であり、確かにこれを使う施設といえば原発が多いのですが、普通に街中にドンと建ってるし何かの工場じゃないかと思います。
とはいえ、安全とか安心とかそういう概念が色々と覆されるのが中国。
何があってもおかしくないですからほんとに原発なのかも。
↓バスでガコンガコン揺られて蘇州の世界遺産、藕園(ぐうえん)。
比較的観光客も少なく落ち着いて見学出来て思いのほか良かったです。
おもてなしの間だったような。
中国にしてはこじんまりとした佇まい。
壁に開いた風通し(?)窓の細工もいい感じ。
↓さてツアー参加者のほとんどがオプションの運河クルーズに参加するなか、我が家だけ自由行動で山塘街運河沿いを適当に散策。
蘇州は中国のベニスなんですって?
なかなか風情があっていいですな。
↑ちなみにクルーズに参加するとこんな船で運河をまわるようです。
運河側から歴史的街並を見られるんだそうで。
でも運河沿いからでもなかなか素敵でしたよ。
↑上の写真の橋は結構文化的な価値があるようですが↓
↓手摺には落書きしてたり
ここには写ってないですが布団干してあったり結構雑な扱いでした。
人々が普通に生活してるとこですからね。
そして近所の市場。
少なくとも商品名としては上海蟹ではない蟹。
場面は変わって夕食。
蘇州料理ってことですがちょっと魚がある他はあまり変わらない感じ。
私は結局魚には手をつけず炒飯などをもそもそと適当に食べておしまい。
翌日。
上海博物館。
朝9時から入館とのことでしたが開館前に結構な入場待ち。
セキュリティチェックなどの都合もあるらしいですが、それにしても客さばきとか段取りとかが全然なってないしどうにかしようとする意思も感じられないあたりはさすが中国。
展示は結構充実してて中国の少数民族に関するものとか仏教関連とか。
なかなか興味深いものも多かったのですがいかんせんツアーの一部なのでゆっくり見ている時間はありませんでした。
その後豫園商城へ。
古い街並を再現した商業施設のようです。
意図的に狭く作られているのかどうかは知りませんが路地に人が溢れてて移動が大変でした。
外国人観光客か中国の地方から来たお上りさんばかりといったイメージ。
ここも人人人。
やたらと人。
何があるかといえば食べ物屋とか古いタイプの観光地で売ってるような古いタイプのお菓子とか古いタイプのお土産とか。
場所は変わってちょっとしたお洒落スポット、田子坊。
小洒落た雑貨屋などが多い印象でしたがここもまた人多し。
その昔この辺り一帯は何もなく、恐ろしい怪物が人々を襲ったりわずかな農作物を荒らしたりしては苦しめていた。
ある時偶然この地を通りかかった高僧がその話をきき、たちまち怪物を退治して住民が心安らかに生活できるようになり、以来この地が発展したという。
その高僧こそこちらの田子坊さん。
いや、すみません嘘です。
これは日本では約20年ほど前に売られていたホンダ・ジョーカーというスクーターですが電動に改造されています。
以前行った北京でもそうでしたが上海でも庶民の足はほぼ電動の二輪車のようです。電動のモペットやスクーターは免許がいらないんだとか。
ジョーカーは発売当時日本でも個性的なスタイルで人気がありましたが、上海でも結構電動ジョーカーを見かけました。
それはそうと、電動スクーターはほんとに音がしないうえに中国マナーで突進して来るし歩道ですら平気で走るので街中を歩く時はほんとに気が抜けません。
中国では道路を走るものは自動車であれ電動スクーターであれ、とにかくクラクションを鳴らしまくりますが、あまりに交通ルールが無法状態なのでクラクションを鳴らしてくれた方がむしろ危険が近づくのが分かって安心だと思うようになりました。
さて、この日の夕食、上海蟹。
蟹そのものが小さくて身を食べるのは大変です。
いわゆる蟹味噌をちょこっとつついたらもう面倒くさくて結構ってな感じ。
その他の付け合わせ的メニュー。
私は例によって食べられそうなものをちょこっとつついておしまい。
この写真でメインの魚は生臭くてマズかったらしいっす。
見た目からすると多分鯉の仲間。
結局ホテルに戻ってからコンビニでおにぎりなど買って小腹を満たしましたとさ。
さて最終日は飛行機に乗るまでフリーだったので朝に魯迅公園へ。
高齢者の健康増進と憩いのひとときが展開されているのです。
太極拳のグループとかダンスのグループとか色々な集団が集ってます。
やがて消え行く水書道。
この人の他にも何人か書いてましたが今回見た中では一番かな。
はねとかとめとか練習してるんですかね。
そうこうしてる間にもう空港。
これは空港内フリーWi-Fiのパスワード発給機。
壊れてるのか何なのか、全然使えませんでした。
中国といえば噂に違わずインターネットはほぼ使い物になりませんでした。
使い物にならないというのは語弊があるかもしれませんが、ホテルのWi-Fiは使えても日本での日常のようにgoogle先生は使えないし、あらかじめVPNの使い方などを準備しておかないと現地に入ってからではどうにもなりません。
おまけの食べ物編。
今回の旅で一番美味しかったのがこちらの焼き小籠包。
着いたその日と帰る直前に2回食べに行きました。
具は海老とお肉でこれは2人分。
皮の下側、釜だかフライパンだかに接している部分がカリッとしてそれがまた良し。
そして牛肉などの入ったスープ。
焼き小籠包の店と同じショッピングモールにあった"C多多"なるジューススタンド的なところで買った金柑レモン何とかジュース。
これは甘あっさりでおいしかった。
これまた焼き小籠包とセットで旅行中2回飲みました。
これはホテル近所のコンビニで買ったビール。
サントリーって日本の大手とは多分全く無関係なはず。
アルコール分約3パーセントと書いてあって実際ほとんど炭酸水みたいな感じでした。
でももしかしたら暑い日にさっと飲むにはあっさりしていいかも。
駅の自販機で買った缶コーヒー。
ご覧のとおりキリンファイヤーですが350mlで日本では売ってないような。
うっかりFIREと英語表記の方を写しちゃいましたが反対側は漢字で書いてあります。
自販機の仕組みなのかなんなのか生ぬるかったっすよ。
北京以来2度目の中国本土でしたが観光旅行先としてはやっぱりサービスとか利便性とかはちょっと厳しところが多かったような。
それはそれで良い経験になりました。