清里2014
ここ数年の恒例行事、清里へ行ってきました。
先週の話ですが。
いきなり食べ物で恐縮ですが、去年も食べたROCKのカレー。
去年隣の席にいたオヤジが飲んでいたビールが実にうまそうだったので今年こそはと思ったものの、食後にちょっと体を動かす予定があったので今年も飲みませんでした。
ここで飲める地ビール、タッチダウンを手がけた山田さんという方についての本を読む機会があり、そんなこともあってぜひ飲みたかったのですが来年以降にお預けです。
ところが食後に予定していた川俣川渓谷トレッキングが思いのほかハードな雰囲気だったのでトレッキングコースのほんの入り口程度でキャンセルしてしまいましたとさ。
自然をナメてはいけません。
↑状況がわかりづらい写真で申し訳ありませんがここがそのトレッキングコーススタート地点の”赤い橋”こと東沢橋。 ここからの眺めがこちら↓
ちょっとモヤってますが川や木々の涼しいところを通って吹き上げる風が実に爽快でした。
とにかく来年ちゃんとした装備で再チャレンジしようということになりましたが来年どうかなー?
結局この日はもう一つのイベント、八ヶ岳リゾートアウトレットへ行って終了。
去年は違う所でしたが今年はまた例年の宿に宿泊。
野菜中心の料理が評判の宿ですがまずはサラダ。
ビーツのこういうサラダをロシアンサラダというそうな。
ソースが結構強烈なピンクですがこれもビーツ主体だったような。
ズッキーニと色々な芋。
美味しいですがさっきのロシアンサラダにもポテト入ってたし更なる芋づくし。
既に腹九分目くらい。
↑ムサカというギリシャあたりの料理だそうで。
これまた美味しいのですがかなり肉とかチーズとかでヘビーな上に量も多くて残しちゃいました。
ここで出された料理を残したことはなかったのですがさすがにねぇ。
デザートにはティラミス。
色々手作りで3時のおやつにこれだけ出て来たらさぞや美味しくいただけるかと思いますがこれまた濃厚でもう勘弁してくださいって感じでした。
適切な時に適度な量でいただければどれも実に美味しいのですが、よりによって重量級がガンガン攻めてくるような組み合わせなのが不幸でした。
翌日。
朝たまたま宿のオーナーからこの清里現代美術館の話をきいて急遽訪れました。
今年で閉館するそうです。
こじんまりしていながらモダンな造りで展示はすべて一人の蒐集家によるコレクション。
ボイスさん。
このボイスさんと彼の参加した芸術運動フルクサスなどの展示がメイン。
こういった雰囲気はなんだか80〜90年代のインディーズレーベル専門のレコード屋を思い起こさせます。
あの頃は良かったなぁ、なんて。
世界で最も有名な日本人(多分)のオノさんもフルクサス。
私の世代だと坂本某とのコラボで記憶に残るナムジュンパイクもフルクサス。
ポストパンク〜ニューウェイヴなんかのインディーズバンドのジャケットってこんな感じだったなー、みたいな。
ここは”新展示室”という区画ですが元は住居部分だったそうで、確かに本館とは造りが違います。
本館も資料などが雑多に置かれていましたが、ここにもまた本やカタログなどが所狭しと積み上げられています。
この清里現代美術館は蒐集家の弟さんとそのお兄さんの二人で運営していて、現代美術専門でこれほど膨大なコレクションは実に貴重らしいのですが、コレクターの弟さんいわく日本では全然需要がないのだとか。
よく言われる事ではありますが、日本人はブランドとか権威に弱いところがあり、答えを一つに決めてほしいと思っている部分があるような気がします。
ものの見方を変える、違う方向から考えるというのが現代美術の意味であり、それは美術に留まらず社会や政治などあらゆる場面で必要であるというお話をきいてなるほどなぁと納得しました。
思いがけず貴重なお話を聞けて有意義なひとときでした。